その時だった。

ピーッ…ピッピッピッ…

周りにいた人々が耳を疑った。

「心拍再開です!!」

看護師が医師に告げた。

そして美紗達は手術室から出され、手術室の灯がまたついた。

「よかったああっ!!」

3人は肩を抱き合って喜んだ。

心の両親も涙をふきながら寄り添っていた。

手術室の灯が消えると、さっきの医師がやってきた。

「奇跡です。"生きたい"と思ったんでしょう。よかったです。」

心は病室に移され、4人で話をしていた。

「ごめん。馬鹿なことして…。」

心は謝った。

「もういいよ。心が生きているから。」

美紗が答えた。

「奇跡を起こすなんて、心はすげえな!!」

凌空が言うと心が首を振った。

「郁人が…助けてくれたんだよ。」

3人は目を丸くした。