「今日はいいよ。秋本たちと一緒にいろよ。俺も頭少し冷やしてくる。」

そう言うと郁人は立ち上がって、バーを後にした。

4人は美紗の家へ行き、心と美紗は手当てされたのち、少し距離をおいて座った。

口を開いて話し始めたのは心だった。

「私ね、一年生のとき告白されたでしょ?あの日教室で言われたの。゙世界で1番好きなんだ゙って。私をこんなにも想ってくれてる人がいるって知って、すごく嬉しかったの。だけど、好きじゃないから振ろうと思った。でも郁人が、゙これから好きになってくれればいい゙って言ってくれて付き合ってみようと思った。年月を重ねるうち、私の方がどんどん好きになってっちゃって…。3ヶ月くらい経ってから、ちょっとしたことで暴力を振るわれるようになった。」

「何で別れなかったの?」

凌生がそう聞いた。