心は郁人と一緒にいる時が増えた。

i4とはあまり呼ばれなくなっていた。

そんな状態のまま、2年生を迎えた。

「クラス、大賀も一緒だね。」

美紗、凌空、心、凌生でクラス表を見ながら美紗が言った。

心が肩を落としたことに美紗達は気付けなかった。

「心ー!!一緒に行こうって言ったじゃん!!」

郁人が後ろから大声で叫んで走ってきた。

「あ…ごめん。忘れてた。」

「クラス一緒だろ?一緒に行こうぜ。」

心と郁人はそのまま2人で行ってしまった。

「最近の心、生き生きしてないよな。」

凌空が遠ざかっていく2人を見ながらつぶやいた。

「大賀、ヤバい連中とつるんでるって聞いたぜ。」

凌生が美紗に語りかける。

「どうする…?美紗。」

「今は、まだいい。何の証拠もないし、心が大賀をすきなら、辛いことでしょ?心が言うまで待つのが得策かも。」

美紗はそう言った。

この時、私達はまだ知らなかった。

心に何があったのか…。