「まぁ…私も、是非姫宮様にお目にかかりたいものですわ。

御息所殿がお許しくだされば…。」

何気なく私がそう申しますと、東宮様は目を輝かせて

「会いたいと言ってくださるのですか!

御息所は、いつもあなたを尊敬し褒め称えているような女人なのです。

あなたが会いたいと仰るのなら、喜んで宮を連れて参りましょう。」

と仰います。