「私の東宮に、一の宮をつけます。」

「え…?」

振り返ろうとするも、強く抱きしめられていて身動きが取れません。


「反対ですか?」


「に…二の宮は?」


「長男は、一の宮です。

反対ですか?」

再度問われて、

「私は……嬉しゅうございますが…」

と答えると、

「では…あなたは、中宮になってください。」

と仰いました。