そして六日目の夜、やっと夜のお召しを受けました。

いつもより念入りに支度をしてくれる女房に身を任せ、私は、ある煩悩に苛まれていました。


子ゆえの闇…とでも申しましょうか…

麗景殿様への御寵愛ぶりを目の当たりにした私は、我が身はともかくも、我が一の宮は何としても東宮にしたいと思うようになっていたのです。

清らかならぬ思いと分かってはいても、愛しい我が子を、皇子と生まれたからには帝位につけてあげたいと願わずにはいられなかったのです。