しかしじっとしていられなかった隆資は、あちらこちらと歩き回ります。 しきりに部屋から出たがるのですが、少納言が 「もう夜だから駄目よ。」 と言うと、いじけて出口近くで座り込んでしまいました。 「隆資、」 と私が呼んでも聞きません。 そんな様子も、子供っぽくて可愛いと笑っていました。