その手紙を弁に託しました。

弁が部屋を出たのを見て、私は改めて乳母を見ました。

「何か詳しいことを知っていますか?」

すると乳母は膝を進めて、

「私が存じ上げることは全てお話し致しましょう。

まずは、おめでとう存じます。」

と言って頭を下げるので、とりあえず私も

「ありがとう。」

と返しました。