もう少してご寝所…

「女御!」


…え?

東宮様の声…?


顔隠していた扇を少し下げて前方を見ると、そこには愛しい方の姿…

なぜ!?

東宮様がお迎えにいらすなんて、ご身分に似合わず軽々しいこと…


私は驚き呆れて、呆然と立っていました。