「申し訳ございませんでした…

東宮様からのお手紙を預かりましてございます。」

お喋り女房はそう言って、おずおずと手紙を差し出しました。


「次からはお気をつけなさい。」

と乳母に叱られているのを、私の言った事とは言え少し不憫に思い、口角を少し上げて微笑みかけて手紙を受け取りました。

お喋り女房は目を潤ませて、脇の方に下がりました。