「あなたは、昨日より更にお美しくなっていますね。

神仏にも心を寄せられるのではと心配ですよ。」

東宮様はそう言って、私を優しくお胸に抱きました。


「ご冗談を…」

そう言う私の声は、震えていたかもしれません。

私の耳が当たっていた東宮様の温かく逞しいお胸も、私と同じように脈が早くなっていたのがどうしようもなく愛しくて…