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健太郎が出て行って、どれ位経ったかな…
ちょうど、仕事も月末で忙しかったし。
いつも通りすぎる生活。
1人でご飯を食べる。
1人分の洗濯物。
1人での時間。
健太郎の事を毎日考えてた。
仕事が忙しくても、家に帰れば健太郎の笑顔に会える。
一緒にご飯食べて、コーヒー飲んで、テレビを見て寝る。
あー、あたしは、甘えてたんだなぁって思った。
健太郎が居たから、楽しい事もあったのに…
あたしは自分の事しか考えてなくって、健太郎に嘘まで吐いて…
"ピンポーン"
インターホンが鳴った。
ぁ、素っぴんだ…
もー、どうでもいっか…
あたしはダラダラ立ち上がって玄関のドアを開けた。