お風呂に入り、夕飯を先に済ませてテレビを見ながらウトウトしていた。


「ただいま〜!」


「…お帰りなさい。」


私ゎ健太郎の帰宅で体を起こした。


「真理ちゃん、ごめんね。今日遅くなって。」


健太郎が顔の前に手を合わせて申し訳なさそうな顔をする。


「ううん。大丈夫。あっ、明日出かけるんだよね。どこ行くー?」


明日は土曜日。
珍しく健太郎もバイトが休みで、久々にデートをする約束をしていた。


「あ…明日ね、バイトになっちゃった…ごめんね、約束してたのに…」


「大丈夫だよ。しっかり稼いできな!」


私は余裕な笑顔で答えた。

でも内心…久しぶりのデートに心踊らせていたのでショックだった。


同じ部屋で暮らしていても、やはりお互いの生活がある。


私はOLで健太郎はフリーター。