「でも、夢見たい・・・」

ゆぅ君とまた付き合えるなんて・・・。


「これからは、何でも言うから。
 でも、本当に何でも言ってたら、
 嫌われちゃうかも・・・」

私がそんなことを言うと、

「俺が、水嶋のこと嫌いになるわけないだろ」

ゆぅ君はそう言ってくれた。




「明日、見送り行けなくてごめんね・・・」

「いいって、見送られるとよけい
 寂しいし・・・」

「そっか・・・」

また、離れなきゃいけない・・・。

やっぱり、寂しいよ・・・。


「毎日、電話するからな!」

「絶対だよ?」


そう言って、私達は眠りについた。


大好きな人の腕に抱かれて眠ることが
こんなに幸せなことだなんて知らなかった。


思えば、今日、私はずっと笑ってた。


すべて、夢なんじゃないかって思う。

ゆぅ君が私の隣にいることも・・・。

ゆぅ君にずっと好きだったって言われた
ことも・・・。

また、ゆぅ君と私の想いが一つになれた
ことも・・・。


初めて、キスしたことも・・・。

何度も何度も抱きしめてくれたことも・・・。


全部、全部、夢なんじゃないかって思う・・・。


目が覚めても、ゆぅ君が隣にいますように。



私はそう願いながら、眠りについた。