「そういや、神田と仲良さげに話してたけど」

ゆぅ君が不思議そうに聞いてきた。

「あのね、私と美鈴ちゃん、仲直りした
 んだよ」

私は笑ってそう言った。


「マジで??いつの間に・・・」

「最近なんだけどね、偶然会って、二人で
 話したんだ。もう、すごい昔のことだけど、
 お互いに謝って仲直り出来たの」

私がそう言うと、ゆぅ君は良かったなって
言って、頭を撫でてくれた。


そして、私は、さっきゆぅ君と美鈴ちゃんが
話してたことを思い出して聞いてみた。


「さっき、何か美鈴ちゃんと話してたよね?
 何、話してたの?
 なんか、14年がどうとか言ってたけど」

私が聞くと、ゆぅ君は少し動揺している
みたいだった。


「あぁ~、なんでもねぇよ」

「なんで?悪い話だったりするの?」

「悪い話でもねぇけど・・・。今は言えねぇな。
 まぁ、言う時がきたら言うよ」

なんか、うまく丸め込まれてる気がする。


「言う時っていつ来るの?」

「まぁ、言う時がきたら言うから」


ゆぅ君がそう言うから、私は、それまで
待つことにした。