ゆぅ君は知らないよね、私が翔さんと
付き合ってたこと。

言ったほうがいいのかな?

でも、そう簡単には言えないよね。


罪悪感が私を苦しめる。

自業自得ってこういうことを言うのかな?

自分のしてきたことゆぅ君に言えないことが
すごく歯痒い。


すべて話したい。

そう思うけど、話してしまったらゆぅ君に
嫌われてしまうんじゃないかって思うと恐い。



「・・・水嶋、聞いてるか?」

「あぁ、うん。叔父さんってもしかして、
 社長さん??」

「そうだけど・・・」

ゆぅ君があまりにも普通に言うから
びっくりした。


「ってことは、ゆぅ君、社長になるの??」

私はあまりにもびっくりして大きな声でそう
言ってしまった。


すると、ゆぅ君は笑ってこう言った。

「水嶋、声、でかい!お袋、起きるだろ??」

「ごめん・・・」


時計を見ると、もう12時を過ぎていた。


「ねぇ、ゆぅ君が帰ってきたら、みんなで
 またパーティーしようよ。
 お帰りなさいパーティー!!」

「お帰りなさいパーティー??」

そう言って、ゆぅ君は首を傾げる。


「うん。健ちゃんや千絵やなつやみんな
 呼んで!!いいでしょ?」


私がそう言うと、ゆぅ君は笑顔でいいよ
って言ってくれた。