「止めて!せっかくその名前を呼ばれないように委員長やったりしてたのに...」


「貴女は茜。それに変わりないじゃん」


すーっと空を指さす


「こんな綺麗な色の名前、過去としまっちゃうなんて勿体無いじゃん」



私の頬に一筋涙が流れる

「いいんだよ、茜は茜で」









屋上は綺麗な茜色で染まっていた