ガラガラガラ

教室の戸を開ける。


開いた瞬間、いつもの聞き慣れた声が聞こえた。


「芽依おはよう」


いつもの笑顔で話しかけてくる女の子。


私は、その女の子に向かって、


「羽奈おはよう」

と、ちょっと作り気味の笑顔で返した。


羽奈は、昨日あったことを楽しそうに毎朝話してくれる。