「芽依 1つだけ聞いていいか?」



「なに?」

「お前何したか覚えてるか?」

「………」

私はしばらく黙りこんだ。





そして、首を横に振った。


「そっか」




「気をつけて帰れよ」


「じゃぁね」



私は屋上のドアを開けた。