ガチャ


「取ってきたぜ」



慎が、私の鞄を持って来てくれた。


「ありがとう」

「別にこれくらいいいょ」


さっきあった事が嘘のように、慎は優しくしてくれた。


「教室どうだった?」


「ちょっとヤバそう…」




あれだけの状況だったから、きっとすごい事になってるはず。

「とりあえず、うち帰るゎ」

「ちゃんと休めょ」


「うん」

「メールするね」


「羽奈ありがとう」