「おぃ 無視するな」


「はっっ?」


知らない人にそんなこと言われたくない。


そいつは、私の隣の席についた。



「あんた隣なの?」

「お前覚えてないのか?」


「えっっ?」



私は昨日の事をほとんど覚えていなかった。


だから、岩瀬慎にあった事もすっかり忘れていた。

「昨日あったじゃんかよ」


「覚えてない……」

私は正直に言った。