「羽奈が信じたいならいぃょ」


私は羽奈に委ねた。


逃げたんだ。



正解は、きっと、どっちにしろ裏切る。



そんな正解今の羽奈には言えなかった。




「じゃぁ、信じるね」


羽奈はそう言うと、席についた。



この1回の逃げが、後々大変なことになるのを知らず…。