「ただいまー」



誰も居ない家に言うただいま。


おかえりという返事はなく、シーンとしていた。


当たり前の事だけれど、最近は辛くなってきていた。



パパが居なくなってから、1人でこの家に住んでいる。


2人だとちょうどよかったこの家も、今は広すぎる。


家に帰ってくるたびにパパがもういないことを実感するんだ。





私は自分の部屋に向かうと、ベッドに飛び込んだ。