「ほんっとに・・・カオリは・・・まぁいいや。どうせ、またこっちに遊びに来るでしょ?」


 そう。


 蛍光灯のシステムは解析に使われただけで、美里ちゃんの蛍光灯は本来の持ち主である美里ちゃんの元に帰った。


 本当は、あまりに謎の技術の集大成とも言える道具だったため、色んなところから変な圧力がかかったらしいが、隊長が見事にソレをすべて跳ね除けたらしい。


「金?権力?彼女たちの友情を前に、そんな言葉を口にするやつがいたら、存在ごと消してやるわ!」


 ・・・さすがは、我らが隊長である。


 でも、異論はない。


 カオリさんと、美里ちゃんは誰が見てもわかるぐらいに、いいコンビだ。


 それを、たかが技術が見てみたいとかいう、ワケの分からない理由で崩されるのは、許されたことではない。


「そうね・・・また、冬休みにでも会いましょう。お正月だっけ?一度、やってみたいのよね凧揚げとか、副笑いとか・・・。」


 笑うカオリさん。


「・・・・・ふるっ!・・・そんなの今時やっている家ないよ!」


 驚く美里ちゃん。


「え?そうなの?」


「まぁいいや・・・カオリがやりたいというなら、用意しておくよ。」


「楽しみにしているわね。」


 それだけ、言うと、カオリさんはガルダストごと、向こうの世界に帰っていった。


 美里ちゃんはバイバイ~・・・としか言わなかった。


 また会えるから、寂しくない。


 そう言ってるようだった。


 そして・・・異次元転送システムは、カミレンロボとレディ主体で解体が行われた。