「なめるな、俺は暗殺者だ。そんな武器使えるか?」


 まったく・・・正義の味方も困ったものだ。


 でも・・・そうか・・・単機での戦いに慣れすぎているんだな。俺は・・・。


 カミレンジャー。


 ブルーとピンクを抜いた、三人組だというのに、非常にコンビネーションが取れている。


 あんなにふざけている連中なのに、普段からあんなにバカしているのに・・・。


 いや、だからこそ、お互いの動きが分かるのか?


 よく見たら、ブルーやピンクまで上手にサポートしてやがる。


 まったく、恐れ入るよ。


「勝てねぇな・・・。」


 所詮、訓練されていけるところの上なんて目に見えている。


 そして、彼ら五人組はさらにその上にいる。


 認めるしかない。


 俺は、この中で一番弱い。


 でも、だからって、ひるむものか。


「あくまで、この中で弱い・・・だけだからな!」


 そうだ・・・周りにいる連中が強すぎるだけの話。


 敵がドリル星人ならば問題ない。


「いくぞ!」


 由良は突っ切る。


 確かにこの中では最弱かもしれない。


 でも、それでもその名は譲らない。


 対個人戦最強・・・人間最強、暗殺者。


「俺を舐めるんじゃねぇ!!」


 由良は突っ切る、その名に誇りを持って・・・。