「逸斗君!」

「えっ?俺になんか用」

「あのさおとといの放課後
 二組に行ったりした?」

「え~と‥あっ!行った」

「本当に?その時さ
 なんか泣いてる子いた?」


「あっ!いたいた」

「雅~」

『すごい奇跡ぢゃん』

「その時に泣いてたの
 この子なんだっ」

「まぢ?てか雅ぢゃん!」

「なに雅と知り合い?」

『えっ?違う』

「違うよ!俺がただ
 知ってただけだよ」