放課後になってあたしと
綾音は学校から一番近い
香水屋さんに向かった

「香水ってやっぱ
 たくさんあるよね」

あたしは地道に
サンプルを
嗅ぎまくった

『あった∮』

あたしはついに見つけた

その香水の名前は

Blue Lover

「この匂い~いいね」

『うん』

「これ使ってるヤツ探そ」

あたしはついでに

香水を見ていた

「おい慶[ケイ]お前の
 愛用の香水どれだよ」

店に入ってきた男子は
同じ学校の人だった

見たことあるから
たぶんタメの人だと‥

「雅あそこの人!」

『えっ?誰?』

「雅知らないの?」

『わかんない』

「バスケ部の逸斗[イチト]君と
 同じくバスケ部の
 慶君たちだよっ」

『誰だし』

「雅知らないとかまぢ
 かっこいいって有名だよ」

『まぢ?確かにかっこいい』