「あの、田口さん…?何してんの?」




「オレンジジュース、売り切れてた。」


しょぼーんとして俺を見つめる。


なんだ、顔が熱くなってきた。





ポーン



エレベーター来た。
俺が乗って、後ろから田口さんがついて乗る。





・・・・・。




エレベーターの中二人きり。
確か今日の午後にもあったよな。あんときは田口さんのこと知らなかったけど、制服で小柄な子だったし
よく覚えてる。



そんなことを考えてるうちに5階についた。


「どぞ。」


【開】ボタンを押しながら、先に降りるよう促した。
ここはちょっと紳士らしくしないとね。