腹黒王子は隠れボディーガードを無自覚に偏愛する。



広がっている机の上を片付けて、窓を少し開ける。

勉強部屋とリビングは別のはずなのに、小さい机の下には分厚い参考書がずらり。


私は絶対読めないかな...。

彼の住んでいる部屋、もっと大きいかと思っていたけど...。


でも、一人暮らしでは十分の広さだ。1LDKくらいかな...?

他にも入っていない部屋があるから、あまり分からないけど...。



とりあえず、リビングだけ片付けて、眠そうな彼に問いかける。



「あとなにか必要ですか?あ、食欲ありますか...?」

「...少しだけなら...。」