腹黒王子は隠れボディーガードを無自覚に偏愛する。



***



「単刀直入に申し上げますと、私の主人の〝隠れボディーガード〟になって欲しいのです。」



目の前にいる涼風さんの表情が読めない...。

...どういうこと...?






話を聞くと、どうやら涼風さんの仕えている人は、お金持ちの〝お坊ちゃま〟らしい。


「お坊ちゃまは大変素晴らしくて、学力は申し分なく...」



...こんな感じで語り続ける涼風さんに本題はまだかと訊くのは、...かなり気まずい。

まあ、最初の堅苦しい雰囲気と比べるとこっちの方がマシだけれど...。


...涼風さんって、イメージと違って大分過保護なんだな...。