「……お前。これを公的に認めれば、もう俺以外に、嫁げなくなるんだぞ? 俺たち二人は婚約者と言えば、そうなんだか……」
「良いですよ?」
私は何を今更言い出すのかと、大きく頷いた。
だって、モニカは幼い頃からウィリアムの婚約者なのだし、彼から婚約解消や婚約破棄をされない限りは、王太子であるウィリアムに嫁ぐことになる。
「は……良いんだ」
ウィリアムは呆然としたように、呟いた。
……何なのかしら。
通常の婚約者ならば、将来的に結婚するのよ。
本来ならモニカはキャンディスを殺しかけたことがきっかけで、過去の悪行をつぐなうために婚約破棄されてしまうことになるのだけれど、今のところそうなる予定はないのだし。
「あの……キャンディスさんの命が掛かっています! 少々誤解を招くような表現など、特に問題のあることでもありません」
「そ、そうだよな。命はなくなれば、取り戻せないからな……うん」
ウィリアムは納得したかのように何度か頷いたので、私はもう良いだろうとキャンディスさんの元へと向かうことにした。
◇◆◇
「良いですよ?」
私は何を今更言い出すのかと、大きく頷いた。
だって、モニカは幼い頃からウィリアムの婚約者なのだし、彼から婚約解消や婚約破棄をされない限りは、王太子であるウィリアムに嫁ぐことになる。
「は……良いんだ」
ウィリアムは呆然としたように、呟いた。
……何なのかしら。
通常の婚約者ならば、将来的に結婚するのよ。
本来ならモニカはキャンディスを殺しかけたことがきっかけで、過去の悪行をつぐなうために婚約破棄されてしまうことになるのだけれど、今のところそうなる予定はないのだし。
「あの……キャンディスさんの命が掛かっています! 少々誤解を招くような表現など、特に問題のあることでもありません」
「そ、そうだよな。命はなくなれば、取り戻せないからな……うん」
ウィリアムは納得したかのように何度か頷いたので、私はもう良いだろうとキャンディスさんの元へと向かうことにした。
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