「……モニカ・ラザルス嬢。愛しています。僕と結婚してください」
私は彼の言葉を聞いて驚き過ぎて、目を見開いたままで動きを止めてしまった。
……なかなか、何も言えずに私たちには、時だけが過ぎていった。
けれど、ウィリアムは真面目な顔をして表情が揺るがなかった。それは、自分が心から真実思って居る言葉だからと、言わんばかりに。
求婚(プロポーズ)の言葉も、キャンディスがウィリアムにああしろこうしろと全て指導していたのだと頭の中で理解することが出来た。
二人でああでもないこうでもないと、レクチャーしている図が浮かんで思わず微笑んだ私は、自分が今、嬉し涙を流していることに気がついた。
……ああ……私は、今なんて、幸せなんだろう。
放って置けば不幸になってしまうだろうウィリアムのことを、私が幸せにしたいと思ったし、出来れば出てくるキャラ全員を幸せにしたかった。
けれど……そこに、私の名前悪役令嬢だったモニカ・ラザルスはなかったかもしれない。
「おい。いい加減、これでもう、わかれよ。モニカ。俺との婚約は、君の仕事では無いぞ」
私は彼の言葉を聞いて驚き過ぎて、目を見開いたままで動きを止めてしまった。
……なかなか、何も言えずに私たちには、時だけが過ぎていった。
けれど、ウィリアムは真面目な顔をして表情が揺るがなかった。それは、自分が心から真実思って居る言葉だからと、言わんばかりに。
求婚(プロポーズ)の言葉も、キャンディスがウィリアムにああしろこうしろと全て指導していたのだと頭の中で理解することが出来た。
二人でああでもないこうでもないと、レクチャーしている図が浮かんで思わず微笑んだ私は、自分が今、嬉し涙を流していることに気がついた。
……ああ……私は、今なんて、幸せなんだろう。
放って置けば不幸になってしまうだろうウィリアムのことを、私が幸せにしたいと思ったし、出来れば出てくるキャラ全員を幸せにしたかった。
けれど……そこに、私の名前悪役令嬢だったモニカ・ラザルスはなかったかもしれない。
「おい。いい加減、これでもう、わかれよ。モニカ。俺との婚約は、君の仕事では無いぞ」



