それから数カ月。


アタシと仁君は、


最低でも週に1回は会うようになって居た。



でも今はお互い、

思わせぶりな言葉を吐いて…

手をつないだり
キスをしたり


…でもそれ以上にはならなくて…


お互いがお互いを

試すように。

駆け引きを覚えて行った…



哲平と会う時間は


前よりも減ったけど…


疑いながらも


哲平は何も言わなかった。


アタシも…哲平と別れようとは


思わなかった…。



−−−仁君との火遊びが終わったら…


−−−必ず哲平のところに戻るから…


アタシが仁君としていることは、


嫉妬深い哲平には

身体の関係はなくても確実に『浮気』だけど

アタシには罪悪感もなくて

むしろ駆け引きが楽しくて

仁君をどんどん好きになって


今の生活が…楽しかった。




でも気持ちがあるから、そんな関係が
長く続く訳もなくて…


いつもみたいに
仁君と2人で飲んで、
3軒目の店を出たときには…

時間も0時を過ぎて、
『ママ』からのうるさいくらいの着信もなくなり


2人共ベロンベロンに酔っ払って居た