仁;ないな。とは思いながらも…良かった(笑)


フッと微笑みながら言う…。


良かったってなんで?


思わせぶりなセリフばっかり…言わないでよ…


もうアタシを…


これ以上、惑わせないで…!!



あきな;…もう…そんな思わせぶりな事ばっかり…言わないで…。


ふと口から出てしまった言葉…。


仁;……思わせぶりなのは、どっちだよ?!
嘘までついて…彼氏と別れる気もないくせに、俺と連絡とったり、会ったり。


あきな;…そう…だけどっ!!!


仁;あきなちゃんが何を言っても、それは言い訳だよ。もし…俺に何か言いたいなら,彼氏と別れてからにして。…別に俺ら、付き合ってる訳じゃねーし。俺が誰と遊ぼうが、付き合おうが…あきなちゃんが文句を言ったり、悲しんだりするのは筋違いだしな。


仁君の言ってる事は


もっともだけど…


確かに自分の事を棚にあげて、


何か言う権利はアタシにはない。


あきな;アタシが…彼氏と別れたら…いいの?


仁;…俺は何も言わない。俺が言ったから、別れたって言われても…あきなちゃんに未練や後悔が残るから。




−−−いつの間にか…ゲームセンターの前は通り過ぎてて…


仁;タクシー代出すから…帰ろう…。


たくさんの客待ちのタクシーの中…一台のタクシーの前まで来て居た。