哲平;…だよな…ごめん…。


あきな;…うぅん、アタシも切羽詰まっててイライラしてたから。じゃあまたね、


哲平;あぁ…。帰ったら電話しろな?!…あと…疑ったりしてごめん。


あきな;もういいよ、じゃあね!!


ふー…、良かった良かった!


アタシはまたタバコに火をつけ、時間を確認しようと携帯を開いた。


約束の時間を5分過ぎていた。


仁君遅いなぁ…来なかったらアタシ、本当に馬鹿みたいじゃん…


仁;あきなちゃん…。


!!!仁君の声にあたりを見回すと…


アタシが座っていた植え込みの…反対側に、仁君が座っていた…


あきな;なっ!居たの?遅刻だよ!


ちょっとびっくりして焦りながら話す。


仁;…してないよ、遅刻。時間通りに来て、そしたらあきなちゃんが電話してたから…ここに座って、電話終わるの待ってた…。


あきな;……


聞かれてたって事だよね…哲平との電話。


仁;…とりあえず中に入ろう?寒いし。


なんとなく気まずい雰囲気のまま…アタシ達は店に入った…。