あきな;あぁ…うん。アタシも半分寝ぼけて出たから、実はあんまり覚えてなくて…ごめんね?!


仁;そ…っか。…ならいぃんだけど、本当ごめんな!!


なんとなく、探り合いのような会話。その空気に耐えられなくなり、電話を切ろうとしたとき



仁;今週の金曜日、ヒマ?


思いがけず、アタシが送ったメールの返事が返ってきた。


毎週金曜日は哲平と会うと決まっていたため,バイトは入っていなかった。


−−−でも、仁君と会うために,哲平とのデートを断る??


仁;…用事、あった?



あきな;……


どうしよう…どうしよう…どうしよう……


あきな;金曜日なら大丈夫だよ…。


仁;そっか。じゃあ…19時に、この前の居酒屋で!


あきな;うん。金曜の19時ね,…学校着いたから、…また。


仁;おぅ、また…


どちらともなく電話を切った…