アタシは携帯をひらいて、仁君にメールを作った。


あきな;『仁君と会いたいんだ。日にちも時間も場所も、仁君にあわせるから,今週中にでも時間作ってもらえないかな』


−−−−−送信−−−−−



そのメールを送って、しばらくドキドキしながら待っていたけど…



なかなか返事はこなかった…




♪〜♪〜
仁君からの電話が鳴ったのは、

『夜中の2時』

寝ていても、小さな物音や,携帯の音にすぐに目を覚ますアタシ。



あきな;…もしもし?


仁;あきなちゃーん?寝てたぁ?



電話の向こうではガヤガヤと話し声が聞こえて、やけにテンションの高い仁君…



あきな;仁君は…飲んでたの?


仁;うん!今日はM教大とのコンパ♪


こんな時間まで…お酒にかなり強いって言ってた仁君がこんなに酔っ払うまで飲むなんて…


あきな;そーなんだ…楽しそうだね。可愛い子、居た?


仁;……


あきな;あ…アタシと電話してて大丈夫なの?せっかくのコ…


アタシの声をさえぎって話し出す


仁;確かに俺、モテるし、今まで適当に遊んで来たけど…!なんか、あきなちゃんは別なんだよ…俺、あきなちゃんのこと…


アタシのこと……?!



その時、電話の向こうから女の子の声がした。



「じーん?何やってるのぉ?サキが待ってるよー?!」


仁;……


あきな;……



アタシは、無言のまま電話を切った。
仁君からまた電話がくるかもしれないって…

少し期待しながら…

サキって人より…

アタシを選んでくれるかなって、

ほんの少しの期待をしながら…


携帯を握り締めて…


いつの間にか、

外が明るくなっていた…。