馬場との電話を切った直後、


♪〜♪〜
仁君からの電話が鳴った…


アタシは出るかどうか迷ったけど、結局…


あきな;…はい,あきなです…。


いつもみたくテンションも上がらないまま…

電話に出た。



仁;ぷっ…ははは!!何それ?俺から、あきなちゃんの携帯にかけてんだし、わかるって!はは!ウケる!なんか変なの食った?!はははは…〜


電話の向こうで仁君は爆笑している。


あきな;仁君モテるから。…他の女の子と勘違いしてないかと思って…


馬場の話しを聞いた後だから…なんとなく口から出た『イヤミ』



仁;…なにそれ…。


さっきまでの笑いも消え、いつもより低い声になった。−−−怒らせた?!−−−


あきな;ごっ…ごめん!ちょっと嫌な事あって…イライラしてて…。


仁;…彼氏と喧嘩でもした?…俺からしたら、彼氏いるのにこんなに頻繁に俺と連絡とったりしてる、あきなちゃんの神経を疑うけど?!


あきな;……


仁;…別に彼氏と別れろとか言ってんじゃねーし?…なんか俺も嫌な言い方になったな…気にすんな!な?


あきな;…ん、



この日の電話は、


会話が弾む訳もなく…


すぐに電話を切った。