仁;…信用できないなら、それまでだよな。



あきな;…仁君の何を信じたらいいの?貸したお金も返さない,アタシが働いたお金で女と遊びに行く,生活費すら入れてくれない,手術代だって…!!



仁;わーったから!



仁君は一度、どこまでも清んだ青空を見上げて一呼吸して



『この旅行で最後にしよう…』



そう呟いた。



俯いているアタシに、仁君は続けて



仁;金の事は悪いと思ってる。女も…別にお前を傷つけたかった訳じゃない、ちょっと遊んでるのが楽しかったってゆーか…そんな感じ。好きだとか思った事もない。
あきなの存在に甘え過ぎてたんだ。
…でも、国試の勉強もしなきゃないし、バイトしながらお前と暮らしてたんじゃ勉強も出来ないし…ばあちゃんが面倒見るから来いって言ってんだ。…迷って先伸ばしにしてたけど…行くわ…。