少しすると、


『あっ!!』


と仁君の声が聞こえた。


布団から顔を出して仁君の方を見ると、ごみ箱から何かを取り出し


仁;あきなが捨てたコンドーム,ちゃんとごみ箱に入ってんじゃん(笑)


と笑いながら箱を見せる。


そんなハズないのに…自作自演…。


あきな;ふぅん…。


仁;なっ!!なんだよ,人を疑っておいて…。1…2…3…4…〜よし!!ちゃんと全部ある!あきなは浮気してなかったんだな(笑)また、出来るようになったら使おうな!!


そういって笑いながら、布団に入って来る。


アタシのお腹に手を当てて…痛い?と聞く…


あきな;ん…時々、少し…。


仁;ごめんなぁ…あきなにも辛い想いさせて。
赤ちゃんはもっと辛かっただろうな…。知ってる?…


仁君は話しを続ける…。

お腹の赤ちゃんは、器械が入って来ると
危険を察知して、子宮の中を逃げ回ること…
その赤ちゃんの頭を潰して、殺して、
赤ちゃんを器械で掻き出すこと…



仁;…残酷だよなぁ…


手術の後に…そんな話しをする仁君の方が残酷だよ…。