『麗、行こう…』
はぁ…よかった。
明日香が返事してくれて。
なんで麗は明日香にこんな気つかってるの?
自分がムカつく……
教室に戻ると明日香達は隣の教室へ向かった。
『まってよぉ明日香!!』
明日香…
なんか様子が変だよ…
『あっ!夕芽っち!!』
明日香が喋りかけたのはげっ
麗の嫌いなタイプの夕芽…
夕芽はなんか気が強くって苦手…
夕芽と明日香と真莉絵の世界入っちゃってるし…
そこへ明希ちゃんと真知夏も来た。
『何話してるの??
えっ?ジャニーズ!?
○○くんかっこいいよね!』
麗はジャニーズなんて全く興味ないから話についてけないし、なんかポツンと残されちゃったみたい。ハハハ…
でもね、頑張らなきゃ!
『れ、麗も…○○くん好き!!
明日香は?』
『ハハハハハ!
わかるぅ、昨日のテレビの△○くんうけたぁ!』
麗の声は聞こえたのか聞こえないか分からないけど誰も返事をしてくれなかった。
しかも△○って誰だよぉ…
全くついてけないよ…
ああぁめんどくさい!!
すると優南がこっちに来た。
麗は思わず
『ゆ…う…な…』
と名前だけを呼んだ。
『えっ!?優ちゃん!?大丈夫だった?』
『優南ごめんね…』
『優南大丈夫?』
『優南…』
みんなそれぞれ優南に謝りや、心配をしてくれている…
麗は悪者ですかっ?
ああぁ…もういいよ。
あんたらも優南を麗と一緒にいじめてたでょ?
最低。
自分が都合の悪い立場になると都合の良い方にいく…
人間って…意味分かんない!!
うっざっ
イライラしながら麗だけ自教室に戻った。
授業中………あのぉ前の男子うざいんですけど…
イライラがますますつのった。
『ハハハハハ(笑)』
ねぇ…なんで笑っているの?
もしかして麗のこと?
ねぇ…やめてよ…
『うざいよな?』
誰か男子が言った。
誰の事を言ってるの?
本当に麗の事を言ってたの?
ねぇ…
誰か教えてよ…
先生注意しないの?
男子うるさいよ……
麗はたえられなかった。
『ねぇ…』
誰も聞いてない……
ただ麗の声が小さいだけだけど、誰かきづいて…
『………さぃ………』
『あっ?』
そう言ってきづいてくれたのは…
『えっ…祐志!?』
って…
聞いてほしかったんだけどさっ…
なんとなく恥ずかしい(汗)
『前の男子うざいよな?』
えっ…祐志は麗の心をよめるみたい…
優しいね、祐志…
『ねっ…ねぇ~ハハハ』
苦笑いしかできなかった(汗)
『うるっせぇ~!!
ってさけびてぇしっ。』
祐志は最近麗の気持ちよんでるねっ…
『麗もそう思うな♪』
いったとたん…
『うるっせぇんだよ!』
ええ~~(汗)
祐志はいきなり叫んだ。
前の男子はドンびき…
『なっ♪』
“なっ♪”??
麗はイライラが少しとけた気がした。
なんか…祐志といると楽しいカモ…
優しい…
授業の後
『ねぇ麗っ!!』
それはまぎれもなく明日香だった。
『明日香ぁ~~』
どうしたらいいか分からなくて声が裏返った。
『ねぇ麗っ!
さっきの祐志かっこよかったね!!
ほれたかも(笑)』
えっ……
『そっそぅなんだぁ…』
…………
『んじゃっそうゆうことで祐志にアピってくるよぉ↑↑
麗は好きじゃないんでしょ??』
分からない。
麗は祐志が好きなのか。
どうゆう気持ちが好きという気持ちなのかピンとこない。
なんでかな?
最近恋してないからかな?
ポツンと麗を残し、スキップで祐志のところへ向かった。
さっきのシカトはなんだったの??
…………!!!!!
祐志のところへ明日香は…
祐志を見ると、明日香がベッタリくっついている。
はぁ………
なんか…明日香ウザい。
明希ちゃん明日香こそ裏切ったじゃん。
それに祐志にベタベタしすぎ。
祐志、困ってるし。
可哀相…………
でも羨ましい…
…………嫉妬!?
なんかムカつく……
『おぉ麗!!』
なんか祐志ちょっと調子のってるし…
最近大人っぽくなった明日香だもんね。
今年は3人から告られてるし、モテるなぁ…
きっと祐志は明日香を好きになっちゃうのかも…
そう思うと悔しくてなんか…
もうどうしようもできない気持ちになった。
明希ちゃんが見たらひくだろうな…
でもちょっとみてほしいな(笑)
麗はそんな事を思った。
『えっ?祐志何?
美人さんと一緒で調子なんなよっ☆』
これはせっかく喋りかけてくれた大好きな明日香にまたシカトされたくないから。
そんな恐れだった。
『バァーカ調子なんてのってねぇしっ。』
バレバレ。
目じりがかなりさがってる。
悔しいけど…
フフッ…かわいいな祐志。
………って麗はなんて事考えてんの!?
ねぇ、祐志は最近ますますかっこよくなったよ。
部活も頑張ってるでしょ?
ちょっと調子はのってるけど、そこも好きだから。
…………すきぃ!?
麗はやっぱり祐志を好きなのか??
本当に!?