飯田 麗〈いいだ れい〉
…意外とモテている、普通の女の子。
小林 優南〈こばやし ゆうな〉
…性格は自己中。
『麗、おはよう!』
『おはよう、明日香。』
私は飯田麗。
普通の女の子中学②年生。
この春進級したばかり。
クラスは①年生の時と違うけど、転校生もいないしいつもと変わらない中学校生活がスタートした。
……でも何かが違っていた。
それは“いじめ”
いじめのターゲットは優南。
麗の親友… だった。
優南は最初はたまに無視をされるだけだった。
でも今は…
合宿の時、私と優南は班が一緒で
『麗、優南はこのスプーン持つからこの鍋と皿持ってきて。』
と優南は言った。
私は疑問に思った。
『なんで優南に従わなきゃいけないの?私こんな重いの持っていくのに皿なんて持てる分けないじゃん!』
と言った。
でも優南は
『いいじゃん。優南こんなの持ってけない。だって汚いもん。』
私はムカついた。
でも、頑張って持って行く事にした。
すると優南は
『なぁーんだ。やっぱ麗持って行けるんじゃん。』
私はムカついてこの事を友達に話た。
これが間違っていたんだ…
友達は
『うちもずっと前から優南むかついてた…だって人の気持ち考えないもん。麗可哀相…優南ひどいね』
同情?してくれてちょっと嬉しかった。
でも、
『そうかなぁ?優南はいい所沢山あるよ。優しいし。』
と言う人もいた。
麗もそう思ってるよ?
でも…今日はむかついたなって…
ただそれだけなの!
だから、その日は終わった。
それで全部終わったのかと思っていた…
合宿のことはみんな忘れていた。
でもあれからも優南は人を困らせていた。
遊ぶ時も自分中心。
『ねぇねぇ、今度カラオケみんなで行こうよ!』
優南は行きたくないような顔をしていた。
優南は
『やだ。優南行きたくないから。違う所がいい。新しくできた小物屋さん行かない?』
みんなはカラオケ行く計画で盛り上がっていた。
なのに優南が空気を台無しにした。
そして友達の真莉絵の堪忍袋のおが切れた。
それも優南が帰った後で…
『最近優南自己中じゃない?カラオケだってもっと良い断り方があると思わない?ほらっ!麗もあのときムカついたでしょ?言ってたじゃん!確か…合宿だっけ?ちょ→悪口言ってたじゃん!』
確かに最近の優南は自己中。
ムカつくのはムカつく!!
『うん…最近の優南はうち嫌い…』
明日香までっ?
明日香は、合宿のとき、優南を好きって言ってたじゃん!
みんな麗のせいだ…
『なんか…ごめんねっ麗が優南の悪口言うからだよね?もうやめよっ。』
もう遅かった…
『そんな事ないよ☆別に麗がいわなくったって優南の性格はこのままだったでしょ?誰かが絶対言い始めてたって!それに本当優南ムカつく!なんかしてやんない?』
『やめ…』
麗の言葉はこれで終わった。
それは真莉絵がはさんだからだった。
『いいねぇ…じゃっ今度小物屋さん行かないでみんなでカラオケいこぉ↑↑優南には小物屋さんいかせとこ』
やだ!なんて言えないよ。
私は、
『うんうん行こうねぇ!』
なんて答えてしまった。
〈‘いじめ’っていけない事だから絶対にしてはイケナイ事。そして見てる人もいじめです。〉
脳裏にグルグルまわっていた。
よく、道徳の時間に先生が言ってた言葉
無理だよね? だって自分にいじめがまわってきたらやだから…
なんで私がこんなに悩まなきゃいけないの?
考えるのをやめようと思った。
結局、麗達はカラオケに行くことにした。
集合は…13:00。今は10:20だからまだ余裕♪
でも優南はきっと今小物屋さんにいる。
きっとみんなをまっている…
その時、♪~
麗の携帯の曲が麗の部屋に響いた。
【〈件名〉
〈本文〉麗、どうしたの?なんかみんな来ないみたい(>_<)集合時間って10:00じゃなかったっけ?間違ってたら教えて(^-^)v】
優南からだった。
麗は、優南が可愛そうになった。だから返信をした。
【〈件名〉優南へ
〈本文〉おはよぉ(^-^)
今日は,みんな用事ができちゃって行かない事になってたんだけど…
もしかして行っちゃった?
ごめんねっ(>_<)】
行くって分ってたのにあえて聞いてみる自分。
麗はこんなにいじわるだったんだ…
本当にごめん優南…
それから5分たって返信がきた。
【〈件名〉ありがとう(_ _)
〈本文〉そっかぁ…
用事があったんだ…
うん分ったよ。
じゃっ優南、これから帰るねぇ♪
本当に教えてくれてありがとう。】
お礼…いらないよ。
本当はわかってたんだよ?
でも、心配なのは真莉絵達になんて言うか…
正直に言ったら許してくれる?
嘘…もうつきたくない。
麗は今度は真莉絵にメールをうった。
【〈件名〉HELLO☆
〈本文〉真莉絵、ごめんね。今、優南からメールがきて、今日集まんない事言っちゃった。】
こわい…
なんて返信くるかなぁ?
それからゆっくり時間はすぎた。
何回もメールをチェックしたが、メールはきてない。
10分たった。
10:35…
優南今どこかなぁ?
また、携帯がなった
【〈件名〉OK
〈本文〉分ったよ
じゃあ今日1時にカラオケで】
返信きてよかったぁ~
まずはひと安心。
それから集合場所へと向かった。
もぅ真莉絵と明日香は来ていた。
『れぃ~!』
よかったぁ!
真莉絵怒ってない♪
カラオケボックスに入った。
すると,また麗の携帯がなった。
【〈件名〉麗へ
〈本文〉麗やっぱ今から遊ぼ。麗は用事ないんでしょ?2人で小物屋いこ→】
えっ…それは優南からだった。
なんて返事しよう…
真莉絵達に相談した。
『無視しなっ。』
はぶかれたくなかったから優南を無視することにした。