四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 んーっ、今日は楽しかったなぁ……。

 園内の時計を見やりながらぐーっと伸びをして、ゆっくり息を吐き出す。

 まだ全然明るいけどもう午後6時かぁ……そろそろ帰り支度をしたほうがいいかも。

 ここの閉園は午後7時らしいから焦る時間じゃないけど、あまり長居しすぎるとお父さんの心配性が発動しちゃう。

 今日のお出かけだって……。

『えっ!? 天毬ちゃんとじゃなくて男の子と!? そんなの絶対お父さん許しませんよ!』

 って言って、説得が大変だった。

 最終的にはお母さんを味方につけてお父さんを言いくるめてもらったけど……お土産も買ってるし、念の為早めに帰ろう。

「主様、閉園時間はまだ先ですがそろそろ出ますか?」

「うん。お客さんも結構減ってきてるから、私たちも帰ろっか。」

 夏生君が大量に買ったお土産の半分を持たせられている伊春君にもそう言われ、頷いて返事をする。

 それにしても……夏生君、本当にたくさん買ったなぁ。

 伊春君が持っている2つの袋を眺めながら、苦笑いが零れそうになる。