私がRegulusに加入して、1週間が経った。
気づけば6月。しとしとと雨が降り続く日々のせいか、特に事件や喧嘩もなく、平和に元気に過ごしていた――はずだったのに。
「ちょっと! 待ちなさいって言ってるでしょ!」
「逃げんな、卑怯者!」
4時間目の選択授業が終わって、やっと昼休みが始まったばかり――だというのに、私は移動教室先から大勢の他クラスの女子に追われていた。
いきなり彼女たちに『彩城さん、ちょっといい?』って呼び出しをくらったけど、つかまりたくなくて逃げていたんだ。
だって、何の呼び出しかって……それはもちろん。
「何であんたなんかが昴くんと付き合ってんのよ⁉」
「そうよ! ちゃんと説明しなさいよ‼」
気づけば6月。しとしとと雨が降り続く日々のせいか、特に事件や喧嘩もなく、平和に元気に過ごしていた――はずだったのに。
「ちょっと! 待ちなさいって言ってるでしょ!」
「逃げんな、卑怯者!」
4時間目の選択授業が終わって、やっと昼休みが始まったばかり――だというのに、私は移動教室先から大勢の他クラスの女子に追われていた。
いきなり彼女たちに『彩城さん、ちょっといい?』って呼び出しをくらったけど、つかまりたくなくて逃げていたんだ。
だって、何の呼び出しかって……それはもちろん。
「何であんたなんかが昴くんと付き合ってんのよ⁉」
「そうよ! ちゃんと説明しなさいよ‼」


