キーンコーンカーンコーン・・ キーンコーンカーンコーン・・ 授業の終わりを知らせるチャイムが教室に鳴り響き、終礼が終わると、生徒は一斉に帰り始めた。 そんな中、咲子は一人 教室に残っていた。 隆史は先に帰ってしまったようだ。 誰も居ないことを確認し、咲子は封筒を取り出した。 カサッと音を立てて手紙を開く。 「え〜っと…咲子へ…」