「はぁ?意味分かんねぇよ。」



「沙良に近付いた女子全員!
憂目当てで近付いただけでしょ!?
何イイコぶってるわけ!?」



「あたしは違う!」



教室が再び静まり返った。



「あたしは、違う。」



朝子が前を見据えて言い放った。



「あたしの友達、傷付けないでくれる?」



「…はぁ?」



「俺も〜。亀地とは友達。」



今頃 登校してきた隆史が、教室の扉付近で言う。



「あたしもっ!」



咲子も立ち上がって言った。



「ガキの演芸会かよ!行こ。」



教室を出て行こうとする女子生徒数名に、隆史はひどく冷たい声で言い放った。



「ガキはお前らの方だろ。」