「マジうざいんだけど。
シカトかよ。」



「ね〜。あんた うざいからさ〜、憂の後 追い掛けてよ。」



「死んでくれると助かる〜。」



何が、起こって、いるのだ。



沙良が。



あの、沙良が。



いじめられている…?



クラスの中心に居た沙良が?



何故。






教室は疑問符で溢れていた。



「お前らやめろよ。
高校生にもなって、幼稚すぎねぇ?マジうぜぇんだけど。」



教室の一角から声が上がると、沙良賛成派が次々に口を開いた。



「そうだよ!
沙良、鶴見くん亡くなって落ち込んでるんだよ?ひどすぎ!」



「お前らがいじめてっと、俺らまで白い目で見られんだよ。
そーゆーの、超迷惑。」



「何よ!」



怒声が響く。



「あんた達だって、憂目当てで こいつに近付いた癖に!」