若頭は拾い猫を甘やかしたい。

「ん…。」


明るい日差しに包まれて目を覚ます。

あれ、私朝まで寝てたの。
お風呂も入ってないし、課題もまだ終わらせてない…。


横を見ると、弥生くんがスヤスヤと眠っている。

そういえば昨日、弥生くんに変なことされてそのまま寝ちゃったんだ。


弥生くん、許してくれたんだよねそういえば。

なんで怒ってたのかは……何となく分かった。



「う、寒い…。」



まだ朝の6時くらいだからか寒さがあって体が震えた。


弥生くんは少し控えめなモコモコのパジャマを着ていて暖かそう。



まだ布団から出たくなくて体を温めるために少しだけ弥生くんに近づく。



「あ、あったかい。」


弥生くんはやっぱり暖かくてそれが少し心地よく感じる。



「…おはよ、都。」


すると突然目の前から聞こえる寝起きのような声。


「あれ、起きてたの。」

「起きてた、都がガサガサしだした辺りから。」




…弥生くんって眠りが浅いのかな。
私そんなに動いてないと思うんだけど…。