西山。西山。西山 あの時から、ずっと 私の心を惑わせるのは その名前の人物。 この広い学校のどこかにいる、 その存在を知りたくて 顔も知らないそいつが気になって 気になって 気になって しょうがない。 「あれー?やっぱ気になる?」 夏芽にはいつも心を読まれる。 嘘ついたって絶対バレる 「夏芽があんなこと言うからー!」 「西山君は2組。」 そんな言葉をポツリ、言うと 夏芽は教室に戻ってしまった。