絢菜の小さな体にダウンをかける。




「ぁ・・・りがと」





「ん?聞こえねぇよ?」




「あり・・がとう」



「え?何だってぇ?」




「今のは聞こえたはずだもんッ!!!!!!!」





「ははは。だよな」






話す内に時間が過ぎていく。
雨はさらに強くなり寒さも一気に増す。



「遅いね・・・美緒たち」





「遭難した・・んなわけねぇか」




「もう先に帰っちゃったのかなぁ」




「・・・・」